●よーい、ドン
桜咲くこの季節は、なにか新しいことが始まるような予感がしてきます。寒かった季節とは違い、心はウキウキ、やる気が漲ってまいります。そして、今までの古いものを脱ぎ捨て、新たなスタート「よーい、ドン」の季節でもあります。
新一年生が母親と手を繋いで登校する姿。いかにも初々しく感じられます。これからの学校生活を謳歌する子供達。その背中に背負わされた大きなランドセルは、どこか不安と期待がいっぱい詰まっているようにも見受けられます。
「不安と期待」は、新小学生に限りません。社会人一年生にも言えることでしょう。スーツ姿がまだ板に付いていない若者達。彼らもまた、「不安と期待」でこの厳しい社会に旅立っていくわけです。
私達は、未だ見ぬ世界に旅立つとき、そのような「不安と期待」感はつきもののようであります。その「不安と期待」感が、いつしか消失し、マンネリと惰性の人生にならないことを祈りつつ、彼らの背中を、そっと押してあげたい気持ちになるのは、私が年を重ねたせいなのかも知れません。数十年前を思い出し、「初心を忘れないように」心を引き締めたいと、彼らを見守りつつ、願うことしきりであります。
(羽祖太郎)