●小さなおてて
あなたを勇気づけ、 励ましてくれる3分間。
毎週月曜日に替わる「こころの電話」で紹介したお話を紹介しています。
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東京以外の地域からの電話
小さなおてて
数年前、私たち家族は、夫の仕事の関係で、ある田舎の町に住んでいました。
近所に、日用雑貨や食料品を扱う小さなお店があり、そこのピーナッツ豆腐は我が家の大好物でした。
夏休みのある日、お昼ご飯にそのピーナッツ豆腐を買いに行こうとすると、幼稚園の年長組の娘が、「私が行く」と言って、張り切ってお使いに行ってくれました。ところがなかなか帰ってきません。
ちょっと心配になった私は様子を見にいきました。
お店の前の空き地では、町議会の選挙に出ている候補者の演説がちょうど終わったところでした。
そして、その場にいた娘が私に駆け寄ってきて、次のような話しをしてくれました。
「あのね、お豆腐を買ってお店の外に出たら、前の空き地でおじちゃんが一生懸命話しているのに、誰も聞いてあげる人がいないの。かわいそうだから、私が聞いてあげたの。話が終わって手をたたいたら、マイクで『小さなおててでありがとう』って、言われたの」
私はそれを聞いて、「帰りが遅れた娘をいきなり叱りつけなくてよかった」と、ホッとしました。
こんな小さな子どもでも、かわいそうにと思う心を神様から授かっているのです。この心を金光教では「神心」と言います。
私はその大切な神心をもう少しで台無しにするところでした。
良い子に育てようと力むより、親である自分自身の心が育つように心がけていくことが大切だ、と気づかされた出来事でした。