●小鳩のなかに神を見た
あなたを勇気づけ、 励ましてくれる3分間。
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小鳩のなかに神を見た
十一月中旬のある日の午後でした。
秋の日暮れは早く、JR駅前の横断歩道の白線に、夕日がうすくさしかけ、行き交う人や、車にもあわただしさを感じる頃でした。
信号待ちをしていた私の前に、どこからともなく3羽の小鳩が横断歩道の上に現われ、餌を求めて歩み始めました。
ところが、その中の1羽が他の鳩におくれながら痛そうに、ひょこひょこと歩いています。
どうしたのだろうとよく見ると、片足が足首から無く、棒のようになっているのです。
生きるために、障害をものともせず、餌を求めているけなげな姿でした。
でもそこは、車の往来のはげしい道路です。私は、わが子を呼ぶがごとく、「早くこちらに来なさい」と、心の中で叫んでいました。
しばらくして、鳩たちは無事に飛び立ち、ほっとしましたが、「どうか神様、この鳩が毎日元気で過ごせますようにお助け下さい」と、祈らずにはおられませんでした。
ハンディを乗り越え、生かされている命を今日もまた精一杯生きている姿を見て、私は涙が出るほど感動しました。
このことがあって思わせられたのは、これまで私は、神様の大いなる働きのなかで生かされ、健康にも恵まれているにもかかわらず、難儀をさけ、楽をしたいと、自己中心の身勝手な考えで、社会や家庭の中で不平不満ばかりの毎日ではなかったのか、そして喜ぶことを忘れていたのではないかということでした。
「天地の恵みの中で生かされていることへの感謝の心を忘れず、毎日明るく、心豊かに過ごさねばだめですよ」と、神様が小鳩の姿をとおして、人生のあるべき姿を教えてくれたような気がします。