●良いイメージを
良いイメージを
「子どもはイメージで育つ」と言われています。子どもの成長には、親の愛情や、しつけなどが不可欠であるのは言うまでもないことですが、親の考え方・ものの見方が、テレビの映像のように「イメージ」として、知らず知らずに子どもの心に植え付けられていることを、案外、親自身は分かっていないようです。
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ある家庭でのことです。
突然、父親が交通事故で亡くなり、母と幼い男の子が一人、あとに残されました。母親は必死で子どもを育てましたが、「子どもが、父親がいないことに劣等感を持たないだろうか」、また、「父親という存在を知らずに、男性として立派に成長できるだろうか」という不安を感じていました。
そこで、できるだけ父親の話をすることに努めました。「あなたのお父さんは、こんな人だった」と、生前のいろんな話を聞かせてあげたのです。そうして、男の子は、母が語る父の姿を支えに、男性としてのありようを身につけることができ、立派に成長することができました。これはひとえに、母親が、子どもの心の中に、父親のイメージを伝える努力をしたからです。
そこで、子どもの立場で考えてみるとどうでしょう。子どもは常に、親に対するイメージを、良くも悪くも心の中で作り続けている、と言えるのではないでしょうか。このことから、家庭というものを改めて考えると、親として、良いイメージを子どもに与える努力をすることが、大切なのです。
親同士が互いにけなしあったり、ケンカが絶えない家庭や、学校の成績ばかり気にする親からは、果たしてどのような子どもが成長していくのでしょうか。子どもにどのようなイメージを与えているのか、わが家を、一度、じっくり見直してみませんか。