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2007年02月12日

●食べられるということ

あなたを勇気づけ、 励ましてくれる3分間。
毎週月曜日に替わる「こころの電話」で紹介したお話を紹介しています。

こころの電話番号:03-3818-7977

東京以外の地域からの電話

食べられるということ
    
 それは先日、おもちを食べている時のことでした。口の中で異変を感じたのです。
 「何か硬い物がある!!」
 その昔、奥歯に詰めていた物がはずれ、そこにスッポリと穴が空いているのです。「あぁ、歯医者に行かなくては…」。正直いってとても憂うつな気分でした。
 翌日、重い足取りで歯医者へ行くと、先生はレントゲンを見ながら、「これは歯を埋めるだけの簡単な治療ではすまんよ」と言うではありませんか。なんと奥歯の後ろには、親知らずが横になって埋もれていたのです。それを抜くには特殊な処置が必要と診断され、まさに「泣きっ面に蜂」といった状態です。
 早速家に帰り、神棚に手を合わせました。
 その時ふと、「今までおいしい食べ物を沢山頂いたなあ」と思われて来ました。考えてみれば私は、「親知らずは根が深いから痛いだろうなぁ」とか、「治療は何日も続くんだろうなぁ」と、心配事ばかりに気持ちが行って、今までどれだけこの歯にお世話になってきたかなど、考える余裕も無かったのです。しかし、こんな状態でも何の不自由もなく、これまで食物を頂いてきたことを思うと、奇跡的にさえ思え、なんとありがたいことだと感謝せずにはおれません。やっと決心がつきました。
 数日後、治療は難航しましたが、無事に抜くことができました。
 金光教の教祖の教えに、「真にありがたいと思う心は、おかげの受けはじめである」とあります。
 心配ばかりしていた私でしたが、歯の大切さや、食べられるということのありがたさを、しみじみと感じる貴重な体験となりました。

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