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2007年05月07日

●こころに残る旅

あなたを勇気づけ、 励ましてくれる3分間。
毎週月曜日に替わる「こころの電話」で紹介したお話を紹介しています。

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東京以外の地域からの電話

こころに残る旅

 父と母の金婚式のお祝いに、子供達で東北旅行をプレゼントすることになり、私と妹が同行することになりました。
 お天気に恵まれ、みんな元気で良い旅を続けることができました。そして、いよいよ最終宿泊地の八甲田に向かう山中での出来事です。突然レンタカーに異変がおきました。オイルが大量に漏れていて、車が動かなくなったのです。山深いところで現在地がわからず、携帯電話も使えません。それまでの楽しい思いも吹っ飛び、一体どうすればいいのかと不安に駆られていたところ、幸い一台の車が止まってくれました。5キロ程先にドライブインがあるそうで、一人ならそこまで便乗させてくれることになり、ホテルに連絡を取るため、私をドライブインまで連れて行ってもらいました。
 ホテルに連絡をとると、タクシーを現場に回してくれることになり、なんとか、無事にホテルに入ることができ、ホッとしました。でも、せっかくの旅行になんでこんな事に、と思うと、両親に対して申し訳ない気持ちになり、父と母にそのことを謝ったのです。
 すると、父は、「いや、そうじゃないよ。これは最高の状態なんだと思うよ。もしかしたら大事故になっていたかもしれないのに無事である事、人に親切にしていただいた事、疲れて観光を早めに切り上げていたため外はまだ明るかった事、それにお前達娘が一緒に来てくれて、とても心強くて安心だし、私には、良いことばかりに思えるんだ。だから、私も母さんも少しも悪いことが起こったと思っていないし、お前が謝る必要もないんだよ」と言うのです。私はそれを聞いてちょっとびっくりすると同時に、その父と母の、物事の見方というか、心の持ち方に感動を覚えました。そして、前よりももっと、父と母がステキに見えて来たのでした。
 ちょっとドタバタした旅行でしたが、こころに残る、忘れられない旅になりました。

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