●子育て
子育て
勇二郎・かおりさん夫婦は、六か月になる啓史郎君の子育て真最中です。
その啓史郎君が風邪を引いてから激しい夜泣きが続くので、病院にかかると中耳炎になっていたのです。ようやく治りかけた頃、今度は洗面所で親がちょっと横を見ている隙に、床に落ちて頭を強く打ってしまいました。頭のことですから大変心配して、すぐにレントゲンを撮ってもらうと、幸い頭の中は異常がないということで一安心したのですが、大きなコブが出来てなかなか腫れが引きません。お医者さんからは、腫れが引くか引かないかは五分五分で、腫れが引かないと手術が必要だと言われ、二人は驚いたのでした。
それから二人は、神様にわが子の回復を祈りました。でも、なかなか腫れは引かず、食事も喉を通らぬほど心配する毎日が続きました。
そんなある日、ふと心に浮かんだことは、自分達も両親のこんな思いの中で育てられて大きくなってきたんだなあということでした。そう思うと、両親のことがとても有難く思えて来て、なんだか胸が熱くなってきました。改めて神様に、わが子の回復を祈るとともに、両親への感謝の祈りも捧げました。
数日後、お医者さんも驚くほどすっかり腫れが引き、夫婦で喜び合い、早速、神様にお礼申し上げたのでした。
この様な体験から、「子を持って知る親の恩」という諺と、「わが子のかわいさを知って、神が人間をお守りくださることを悟れよ」との、金光教教祖の教えが身にしみて感じられました。そして、今年の「母の日」「父の日」には、いつもの年にもまして、お互いの両親に感謝の心を込めた贈り物が出来ました。