●娘の手話
娘の手話
先日、十八歳になる娘が「お母さん、手話を習おうと思うの」と言ってきました。私は驚きましたが、「そう、おぼえたら教えてね」と返事をしました。
私はテレビでしか手話を見たことがありませんでしたので、娘がいつ興味を持ったのか分かりませんでしたが、手話をしたいと言うのには本当に驚きました。なぜなら娘はアトピー性皮膚炎で肌がいつもカサカサして、手の甲がひび割れており、そのことにコンプレックスを持っていたからです。
娘は、週一回ボランティアセンターに通うようになり、その都度私に手話を教えてくれました。
今まで、長そでを着ると指先まで隠していた娘が、鏡に向かって自分の手を出し、「こうした方が相手に見やすいかな?かっこよく見えるかな」と手話をおぼえる姿を見せるようになり、娘がとても生き生きしているのを感じました。
私は、娘から手話を教わりながら、「みっちゃんなんだか最近楽しそうだね」と言うと、「うん、だって今まで私すごく手が嫌いだったけど、こんなガサガサした手でも、耳の聞こえない人と話ができるんだよ。」と言うのです。
私は驚かされました。ガサガサしている手が耳の聞こえない人との対話の役に立てることが、娘には喜びだったのです。
今までの私は、娘のアトピーが治ることだけを神様にお願いしてきましたが、アトピーを抱えながらも娘が元気に生き生きしている姿に触れ、改めて神様に生かされている喜びを感じました。病気のことばかりを神様にお願いするのではなく、改めて、娘が元気でいることを感謝したいと思います。
そして、今娘にできることを神様に助けて頂けるよう、これからの娘の成長を願っていきたいと思います。