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2007年11月12日

●「いいこと」

あなたを勇気づけ、 励ましてくれる3分間。
毎週月曜日に替わる「こころの電話」で紹介したお話を紹介しています。

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東京以外の地域からの電話

「いいこと」      
 先日、二歳になる子どもと妻を連れてファミリーレストランに出かけたときのことです。それぞれ好きな物を注文し、待ちに待った私の料理を見ると、何と髪の毛が入っているではありませんか。私はムッとして、店の人を呼んで文句の一つでも言おうとしたとき、昔の出来事を思い出しました。
 それは中学生の頃のことです。家族そろっての夕食のとき、私のご飯の中に髪の毛が入っていました。私は思わず、「髪の毛が入っているよ。汚ないなー」と母を怒鳴ってしまったのです。せっかくみんなで楽しく食事をしていたのに、その場の雰囲気を台無しにしてしまいました。
 そのとき、一部始終を黙って見ていた父が、「ご飯の中に髪の毛が入っていたら、それを誰にも言わずこっそり取って隠しておくと、いいことがあるんだぞ」と私にやさしく諭すように言ったのです。
 当時の私は「そんなことがあるわけがない」と思いましたが、何かしら印象深く心に残りました。

 金光教の教祖も「陰で人を助ける」ことや、「誰が見ていなくてもよい行いをすること」を説かれ、そのことを「神様がお喜びくださる」と教えられております。
 父は平生から、「陰で徳を積む」ということを言っておりましたし、私にもそうあってほしいと思ってくれていたに違いありません。

怒鳴ったり、腹を立てても、結局は自分ばかりか周りまでも嫌な気分になるだけです。父の言葉をありがたく思いながら、ファミリーレストランでの食事が、家族揃っての楽しい一時となりました。
(六一六文字)
※陰徳あれば陽報あり
 徳行を行うものは、必ずよい報いをあらわに受ける。
【参考】○陰徳は果報の来れる門口
 ○隠れての信は顕れての徳[義貞記]
    ○隠れたる信あれば顕れたる感あり[撰集抄]
○隠れたる信あれば顕れての利生[住吉物語]
○陰徳あるものは必ず其楽を饗(う)けて以て其子孫に及ぼす
[説苑、復恩篇]
○行は隠れて形(あら)われざるは無し[荀子、勧学篇

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