●ロード
ロード
♪どこまでも行こう 道は厳しくとも
口笛を吹きながら 走っていこう(朗読してください)♪
この歌は、小林亜星さん作詞作曲の『どこまでも行こう』です。
この歌を口ずさむと、ある風景が浮かんできます。
昭和53年の夏、私は金光教少年少女海外派遣団のリーダーとして、アメリカのアリゾナを中高生達と旅しました。西部開拓の歴史に思いを寄せながら、この歌をみんなと歌い、楽しくバスの旅を続けたのです。今でも、広大な原野の中、長く続く一本の道を車で走っている情景が目に浮かびます。
その道中のことでした。陽気なチャーターバスの運転手が、道を間違えてしまったことがありました。子ども達が少し不安になったのか、ざわつき始めました。そのとき、派遣団の団長さんが、「道を間違えたら、元に戻るのが鉄則だよ」と、にこやかに中高生達に説明してくださり、みんなが安心したのを思い出します。遙か二十年前のことですが、この団長さんの言葉は、今も私の耳に残っています。
人生のいろいろな場面においても、迷ったり、行き詰まったりしたとき、慌ててしまったり、どうしたらよいのかわからなくなってしまうことがあります。そんなとき、やはり、「原点や基本に返り、ゆっくりとやり直す」ことは、とても大切なことだと思います。
ふと口ずさんだ歌から、懐かしい景色と共に、人としての大切な生き方を呼び覚まされたのでした。
(3月末をもって「こころの電話」が諸般の事情で終了させていただくことになりました。ご愛読ありがとうございました。)