●本当の意味
みにくいアヒルの子、というお話がありますね。灰色で、他のアヒルに似ていないので、みんなからいじめられました。後になって、本当は美しい白鳥だったことが分かりました。
鼻のない猿のお話もあります。千匹の猿の中に一匹だけ鼻のある猿がいました。残りの九百九十九匹が、その一匹の猿を笑ったそうです。どちらがおかしいのでしょうか。
私は、先生から、こんなことも教わりました。
世間では、十月のことを神無月と書き、十月は神様がいなくなると言うのですが、あれは間違った「民間語源」だ、ということでした。十月は、実りの月であり、神様に感謝をする「神の月」なのだ、というのです。カミナヅキのナは、現代のノという意味で、無いという意味ではないからです。
その証拠に、手の中心をタナゴゴロ(手の心)と言い、海への出口をミナト(水の戸)と言う、と教えられて、私はなるほど、と思いました。
六月の呼び名も然り。あれは水無月ではなく、梅雨が来る水の月なのです。
正しいものを見極める方法は、多数決ばかりではありません。
畑淳