●教会は老若男女がふれあう場
核家族化が進み、世間ではやむを得ない場合を除いて、世代や価値観が違う人との接触を避けようとする人が増えたように思う。そんな世の中で、教会は老若男女がふれあうことのできる現代社会の希有な空間の一つだ。
子供の頃、毎週末教会に参ってきていたKちゃん(当時4~5歳)は、Yさん(当時80代)と、とても仲良しだった。Kちゃんは、とてもやんちゃな女の子で、Yさんは生真面目でよく御用をされるおばあさん。
あるときKちゃんがYさんの事を「バカ」とからかった。すると、Yさんは「バカ、バカ、バカ、バカ!」と顔を真っ赤にしての応戦。しかし、これを端で見ていると、とても微笑ましかった。
Yさんは数年前に他界し、その葬儀に、高校生になったKちゃんも参拝。この話をしたら、「そんなこともあったっけ、でも私のことをよく可愛がってくれた。大好きだった」と話していた。
今、Kちゃんは社会人となり、立派に接客業をこなしている。老若男女どんな人とでも上手に話ができる彼女の人柄は、幼いときの教会参拝で培われたのかもしれない。
かつては、町や村といった地域社会がその役割を担ってきた。いま、その働きを見直そうと地域活動を再び活性化しようという動きもあるが、遅きに失した感は否めない。
改めて教会は、そんなふれあいができる場所であり、大人も子供も共に育つ場であることを再認識し、心身ともに元気な人が育ち、世のお役にたってほしいと思う。
(松本信吉)