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2009年10月01日

●若い人へ

還暦を節に若い頃を振返ってみると、恥ずかしいことばかりで、
何一つ分っていなかったなぁと思います。いま仕事にしている教会
の仕事も、教会に生れた子供の運命とあきらめてやってきたことが、
とんでもない間違いで信心して神様のおかげを知ってみると、人は
皆、信心をしにこの世に生れてくるようなものだと分るようになりました。
若い頃には想像も出来なかった心の広がり、心の喜びです。
なぜそれが分からなかったのか、どうしてあんなに抵抗したのか
を反省してみますと、私達が物事を理解して、「わかった」という
時の分かり方の違いがそうさせたのかも知れません。

 つまり、知識で理解して「分かる」分かり方もあれば、子を持っ
て知る親の恩のように体験を通して「分からされる」分かり方もあ
るということです。実は、信心や宗教の話は、この「分からされる
話」が多く、これが知識を中心にした若い人の考えに馴染まないの
かもしれません。

覆水盆に返らず。今にして思えば、若いころ聞き逃した話をもった
いなく思うばかりです。若い人に聞いてほしいと思います。「知識」
は体験という栄養を通して「知恵」という働きになることを。そし
て信心に心を向けてほしいと思います。これが六十になったささや
かな悟りです。

川 上 功 績