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2010年05月01日

●葬式は、要る

 『葬式は、要らない』なる本が売れている。豪華な葬式、不明朗な葬儀費用、高額な戒名料などを批判している。誰もが疑問に思いつつ、慣例に任せてきたことだからこそ関心が高いのだろう。今では直葬といって病院から火葬場へ直行する事例が増えている。事情がある場合はともかく、死者を弔う儀式をしないことは問題視したい。更には死者が生きてきた間に受けてきた天地自然の働きに対して、遺された者が死者に代わって感謝する儀式を欠かすことはできない。それは、人間は生きても死んでも天と地をはなれることができないからだ。不景気でお金をかけたくないということと、しないということとは別である。質素でいいから、実意で心のこもった惜別の儀式を行ってほしいものだ。

田中信道

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